私がクラブを作ってもらったり、スイングを見てもらったりしている師匠が、横須賀の大谷部というところで、ハミングバード・スポルテ(HBS)という名前のお店を営んでいます。
悶絶はすでに6年も続いていました。
「もうやめたい、元に戻したい」と意を決して師匠に伝えました。
返ってきた答えは、「もう元へは戻れません」
私が宿泊しているホテルの裏手の歩いて3分のところにGlasgow Galesがあります。正式にはGlasgow Golf club Gales courseといいます。
ホテルのすぐ脇がゴルフ場のゲートになっているので、正確にはゲートからクラブハウスまでのアプローチが歩いて3分ということになります。クラブハウスの方に歩いていくと、右手に広大で美しい芝生が広がっています。クラブハウスの近くからボールを打っている人がいるので、この広い場所がドライビングレンジであることがわかる。芝生はフェアウエイのように綺麗に刈り込まれていました。高級車が何台か私を追い抜いて行きます。
私は風景と高級車に気圧されたような気がする。
恐る恐るクラブハウスに入ってみると、右手にプロショップがありました。小さいショップですが、飾ってあったレインウエアの一つが気に入ったので、”Can I try this one?” と声をかけました。
”Of course, no problem”と気さくな声が返ってきた。試着すると鏡を持ってきてくれるなど親切に対応してくれる。レインウエアーなど,
日本では最近はあまり使わないのですが、思わず買ってしまいました。
Kelburnでの雨が頭に残っているのと、The Openの開催日の二日目の金曜日から雨の確率が80%と急に高くなる予報が出ています。観戦には必需品だと判断しました。
プロショップでレインウエアーを試着していると、年配の老人が声をかけてくれました。
“It’s suites you.”
“Oh really? Thank you.”
”Will you play here?”
“Can I play here?”
“I don’t know. I’m a member of this course, ask him."
“Oh, I’m sorry, Thank you.”
“Tomorrow will be fine, but it’ll be rain on Friday and Saturday. Enjoy your golf”
このようなメンバーとの会話があって、明日の天気予報が悪くないことと、このゴルフ場でビジターを受けてくれることがわかったので、プロに聞いてみて明日の9:00に予約なしでプレイできることにもなったのでした。
“Do you want to play here?”と聞こえたので、
”I have no time for play today.
Can I play tomorrow?”
“What time?”
“I want to early morning.”
“How about 9:00?”
“It’s great,but I can’t make reservation now.”
“You don’t book now? Ok if you come here at 9:00, you can play”
はじめは建物や高級車、ブレザーを着ているメンバーの方たちに気圧され気味でしたが、会話をしてみると、プロショップのプロが気さくな対応をしてくれたので、すっかり上機嫌になることができました。
このあとJに話したら、Mr Mに話してみてくれることになった。彼が時間があれば一緒にラウンドできるかもしれない。
Jは仕事があって、明日は一緒にラウンドできないということでした。
”I understand less than 70% of your words, J.”ということで、行き違は常に起こっている。Johnもこれには慣れっこで、面倒がらずに繰り返し説明してくれる。
Glasgow Galesを後にして、一旦購入したものをホテルの部屋に置きに行ってから、 Western Galesを目指しました。
ホテルから歩いて20分程度の海沿いにあります。
電車の踏切を渡って海の方に歩いていくと、これぞリンクスという風景が広がっています。
リンクスマニアにはたまらない風景です。リンクスのはるか向こう側に見えるのは、アラン島。
Western Galesには、ユニフォームを着たキャディが沢山いました。
クラブハウスの並びの少し高くなっている土手から、リンクスを眺めていると、フェアウエイはほんのすこししか見えません。
ほとんどが丈の高い草に覆われています。
「そこにボールを入れてしまったらおしまいだ。探しても見つけることはできないだろうな。」などと、想像しているだけでも楽しくなってきます。
午後からはJのお孫さん二人とアメリカンゴルフでプレイすることになっています。BとDの兄弟で、二人ともアメリカンゴルフで3日間の夏休みゴルフ教室に通っているそうです。お兄さんのBはこのクラブのキャプテンを務めていると私は聞きました。
二人ともゴルフ大好き。弟さんの方は振り回しているだけです。何度かJに教えてもらうのですが、意に介さずクラブをブンブン振り回して、空振りをして力余ってひっくり返るという道化のようなことをやってくれます。これもまた可愛いですね。日本的な表現ですが、Jにとっては目に入れても痛くない存在なのだと思います。
9ホール廻ってくると、一人の男性が上がりのホールに待っていました。Dがその方の方に、馴れ馴れしく寄っていくところをみると、彼のパパに違いない。Kという名前で、詳しい仕事内容は分からないがグラスゴウ空港で働いていると聞きました。
明日からGlasigowに前泊して、明後日に、The OpenをOpenを観戦する予定です。明日Glasgow Galesをラウンドした後、Johnに電話をすれば、車で迎えに来て、駅まで送ってくれることになりました。
今回ゴルフはこれが最後。過去4回のスコットランド旅行ではゴルフしかしていなかったので、エディンバラ観光をすることにしました。
セントアンドリュースで開催される The Openを見にいくことも一つの目的ですが、あくまで観戦でなく見に行くだけなのです。
最近はテレビでもゴルフ番組をみることが少なくなりました。
HBSの悶絶病に取り憑かれて5年半。まだ自分のスイングは完成していませんが、頭の中では180°くらいスイングの見方が変わってしまいました。プロのスイングを見ても不感症になってしまったらしく、興味が湧きません。ババ・ワトソンの曲振りなどは見世物としては悪くないが、違和感だらけで見たくもないと思います。
それより今年はトム・ワトソンの引退の年、金曜日に行けばスイルカンブリッジで帽子を振る姿が見られるのではないかと期待しています。予選を通過してしまったら、日曜日になるのかも。見逃してもニュースで報道されるはずです。
昨日FBに投稿している方がおられましたが、ルーカスからセントアンドリュースまで6マイルを歩く道があるそうです。”Fife Coastal Pass”といって、海岸沿いに歩道が整備されています。キングスバーンなどでゴルフをしていると、犬を連れて散歩している人や、トレッキング姿の人を見かけました。私もさっき買ったレインウエアーを着て、ウォーキングにチャレンジしてみようかな。
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