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執筆者の写真Hatsuo Yamada

絶滅危惧種のゴルフクラブ またの名を悶絶クラブ ⑤ 悶絶の始まりは意外と穏やか

更新日:2022年5月29日

2009年10月11日(日)HBS(ハミングバードスポルテ)という横須賀のゴルフ工房に、注文してあった新しいクラブを引き取りに行きました。


10時過ぎに到着。

扉を開けると、パソコンの前に可愛いお嬢ちゃんが座っていいました。

「おはよう」と声をかけると

「おはようございます。今お父さんを呼んで来ます。」

という応えと同時に店長が入ってきました。


店長が、練習打席の後方から8本の新しいクラブを出してきてくれました。

新しいクラブを引き取るときはいつも、早く持ちかえって練習場に直行したい気持ちに駆られます。


店長が、クラブの仕様に関するドキュメントをパソコンから印刷してくれている間に、

6番アイアンを打ってみましたが、シャフトのとんでもないやわらかさを感じました。


2~3発打ってみましたが、第一印象は正直言ってあまり良い感触ではありませんでした。


今までの打ち方ではうまく打てるはずがないのです。考え方が真逆なのですから、、


悶絶クラブ(重くて、ふにゃふにゃ)

5番アイアンを参考にすると

平均的市販品(軽量スチールシャフト装着)のヘッド重量

➡240g

➡300g(悶絶クラブ)


シャフトの硬さ

➡280cpm

➡170cpm(モンゼルクラブ)

とダブルで襲ってきます。


早々に今回作ってもらったアイアンの試運転をしてみることにして、HBSを後にしました。




ハイランド練習場で3時間2階の鏡の前、いつもの31番打席に陣取りました。


HBSの説明書には「40球から100球の慣らし運転が必要」というコメントがありましたので、まずは一本一本軽く打ってみることにしました。


PWの刷毛塗り*1から始めて、50球くらい打った後に、右手のコックを入れてみました。


「刷毛塗り」とは、ゴルフスイングの基本中の基本。右利きの場合、右に体重移動すると、体と一緒にクラブが右に移動しますが、その時にグリップから移動すると、クラブヘッドが遅れて動き出します。

体の回転をしない小さなスイングの場合、切り返しからも同じようにグリップから動かし始めると、クラブヘッドが遅れて来ます。この動作がハケでペンキを塗っているような動きなので、刷毛塗りショットと言われています。


ゴルフクラブは、グリップを動かすことでヘッドがついてくるのです。

手首を使って、ヘッドを先にボールに当てようとすると、うまくボールをヒットできないどころか、力もうまくボールに伝わりません。


コックというのは、二の腕を曲げてクラブを持ち上げるようにしますと、肘が曲がり、手首が甲側に折れてきます。手首はその状態を維持しながら、二の腕をおろし(伸ばし)ますと、シャフト自体がボールをプッシュするような感覚が強くつたわってきます。


こんな調子でフルスイングをしないように自分の気持ちを押えながら約2時間かけて、8本の試運転を終了しました。


この慣らし運転は、シャフトの付け根の部分に使ってある樹脂に、綺麗なヒビを入れることが目的だとか、この時に大きくだ振ったりするようなことは避けなければいけません。



そのあと8番アイアンで少し強く打ってみましたが、あまり良いあたりがしませんでした。

7番でも6番でも何かあたりが良くありませんでした。


しつこいですが、

今までの打ち方ではうまく打てるはずがないのです。考え方が真逆なのですから、、


一度だけ昔のスイングで8番を打ってみましたが、重くてとても無理だということを再認識することができただけでした。


一つだけ練習ボールにニューイング(ちょっと古いですが、昔はみんな使っていました)が混じっていましたので、7番で上まであげてから振り下ろしてみたら160yまで飛んで行きました。本日1番のショットでした。


「慣れるのに時間が掛かるのかなー・・」と肩を落としながら、家路に着きました。

これから8年くらいの悶絶の日々が続きます。


この時の予感は、残念ながら見事に当たってしまいました。

これから8年、正確には15年かもしれません。


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