私がクラブを作ってもらったり、スイングを見てもらったりしている師匠が、横須賀の大谷部というところで、ハミングバード・スポルテ(HBS)という名前のお店を営んでいます。
どうして悶絶するほどのシャフトの柔らかいクラブを作るに至ったか?
前回の記事でお伝えしました。
今回は師匠直伝のスイングを皆さんにお伝えしようと思います。
一筋縄では行きません。私はもう13年目になります。
私は何度も「よし、今度は掴んだ!!」を繰り返しました。
私は何度も「もう、諦めよう?!」を繰り返しました。
悶絶を初めて6年目に入っていました。
「私には無理だから、もう元に戻したい」と師匠に直訴しました。
帰ってきた答えは、「もう、元へは戻れません」
この時の師匠の目は真剣でした。
師匠のポリシーは、「自分の作ったクラブを使う人には必ず打てるようになるまでサポートする」ということです。
それから毎週土曜日6週に渡って師匠の元へ通いました。2015年の初期の頃に教えてもらったことがありましたが、師匠の教え方が厳しいので、話を真面目に聞かずに、「わかりました。練習してきます。」と言って逃げていました。
でも、今回は7月にスコットランドへ行くことにしていましたので、ぜひマスターしてから彼の地を踏みたいと心に決めていました。
HBSで教わったこと
悶絶しないスイングのメソッドを整理します。
多分、最近の方法を知っている方にはなかなか受け入れられないと思います。
HBSで昔よく使っていましたが、「脳内イメージ」という言葉があります。
最近のスイングの一般的な考え方の特徴は、下記2点ではないかと思います、
上半身の捻転
振り子(グリップを止める・・意識がないかもしれません)
そもそもここからくい違っています。
下半身(骨盤)の後ろ向き
グリップエンドが先にボールの位置を越える
テークアウエイ(スイングのトップ)から、グリップがさきに降りてきて、ボールに対して「ハンドファースト」の状態、つまりグリップが先にボールを追い越して、インパクトを迎えます。
腰始動では、腰が先に回り過ぎてしまい、腰が開いた状態でインパクトを迎えます。
若手のプロはほとんどこのスイングになっています。
腰が先に行くのでヘッドを返す行為が必要となります。振り子ですから、ヘッドを返す手前で、一旦グリップを止めて返します。
プロはこのスイングを練習量で身に付けますが、アマチュアのやることではないでしょう。
HBSの教えはこうです。
1.アドレス
アドレスの位置はボールから離れない、窮屈なくらい近くに立つ (腕を振らなくなる)
スキーの時のようにすねと膝を前に倒すような感覚
前傾姿勢は背中を曲げるのではなく、膝を折る程度で十分
左踵を後ろに引いてオープンスタンスを心がける
2. 右向き(後ろ向き)の姿勢
上半身は回さない、骨盤が向きを変える
腰が後ろを向くこの時、ずるっと解かない (右脚を直立にして、体重を乗せる)
右二の腕でクラブを持ち上げる、 (クラブを垂直に立てるとクラブの重量が一番軽くなる)
3. 右腕を下に伸ばす
曲げた右腕を下方向に伸ばす
この時クラブフェイスをシャットにしておく
右手の甲が上を向くイメージままボールまでヘッドが先に行く
4. ここから身体を水平に回転(回転というより体重移動の方が強い)
グリップを動かす意識だけで、左に回転する。
ボールがクラブフェースのすぐ下にあるような感覚をイメージする
身体が正面まで来る時に加速する
これだけでご理解いただけるとは思いません。
私は正しく理解するのに13年かかりました。
13年もかかってしまったのは、下記の2つが最も大きかったと思います。
教わる身なのに、素直ではなかったこと
若い頃から身につけてしまった脳内イメージを変えることができなかったこと
脳内イメージを変えることがこのスイングの成功要因でした。
これもセルフコーチングで、自分自身のスコトーマを外したからだと考えています。
このブログ記事の目的はゴルフスイングレッスンではありません。
脳内イメージを変えることは重要だということをご理解いただければ成功です。
まだまだ、悶絶弾は続きがあります。お楽しみに!
ゴルフがお好きな方は、今後の連載記事にご注目ください。
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