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執筆者の写真Hatsuo Yamada

私のセルフコーチング体験②

更新日:2022年5月29日

私の人生で、節目となるようなゴール達成について恥を忍んでお話しします。


ちょうど2000年のことです。

私はいわゆる文科系、会社では事務系です。

入社以来、経理(管理会計)→生産企画(工場立ち上げ)→新工場の工務(総務、人事、経理など)色々な職場を経験させていただきました。


今となっては、トヨタ自動車東日本岩手工場の企画に参加、そのまま工場管理部署に赴任して、新天地で公私ともに楽しく充実した日々を送っていました。


その後本社に戻ったのですが、何か心にぽっかりと穴が開いてしまったような日々でした。


そんな時に、トヨタグループの各社から人を集めて、マネジメントのカイゼンツールを開発するというプロジェクトに参加するようにとの辞令をもらったのでした。


この辞令がなかったら、私は別の人生を歩んでいたかもしれません。あの頃はまだ働き盛りでした。どんな仕事でもできるという気概がありました。コーチング的にいえば、エフィカシーが高い状態でした。


カイゼンのエキスパートに

そしてやく1年間トヨタ本社の教育本館(今は立派なビルになっている、下の写真)にお世話になりました。今も良い思い出として記憶に残っています。


私が将来のことを考え始めたのは、この頃でした。

(定年退職かどうかは別として)退職後の将来のことを考え始めました。


このプロジェクトのテーマは「マネジメント改善」ということでした。対象はなんであれ、改善にどっぷり浸かったのはこの時が会社人生でも初めてでした。


「トヨタ系だったら、改善は当然のように日常のことなのではないのか?」と言われてしまいそうですが、確かにそういう環境には違いありませんが、実際は「どっぷり浸かる」という表現には程遠いものでした。


この時2000年が私にとっての大きな転機だったのです。


「マネジメント改善」は自分でもかなり気に入っており、自分にぴったりの仕事ではないかと思うようになっていました。

そして気がついたら、私はビジョンを描き始めていたようです。


ゴール(あるべき姿)を見つけ、無意識が動き出す

退職後は、「改善支援をして国内の製造業を元気にする」というのがその頃からの私のビジョン、トヨタ式に言えば「あるべき姿」コーチングでは「ゴール」となります。

まさに、現在はその頃描いた通りの生活になっています。


もちろんその頃は「認知科学」など知る由もなく、ルー・タイスも日本には上陸前でした。


社内に「マネジメント改善」を展開しながら、いつしか自分の中では、退職後の予行練習をしているような感覚がリアルに感じられるようになっていました。


プロのコンサルタントに接するときには、必ず自分の現状の能力と比較し、足りないことを見つけると、すぐに勉強するようになっていました。今振り返ると私の無意識がゴールに向かって動き出したのです。


面白いことに、何か頑張っているとか、努力している、というような感覚はなかったのです。自分が当然やるべきことだという自然な感覚でした。


「マネジメント改善」手法の説明や、実際に各部長を回って改善支援をしている時も、自分がプロフェッショナルになったような臨場感を感じていたものです。


時を同じくして、社内に「カイゼン」を外販する部署ができました。私の組織は、マネジメント改善や管理間接職場の改善を担当していましたが、その外販組織は主に異業種製造現場の改善を引き受けていました。


私はすかさず、その部署との改善担当組織同士の意見交換会を持ちかけたりして、社外のさまざまな情報を吸収することに努めました。


そうこうしているうちに、その外販組織から「管理間接職場の改善の需要がある。やってくれないか。」という話が舞い込み、夢中でやっているうちに半年後には設計関係の改善のスペシャリストになっていました。


日本国内はもちろん韓国の有名な電気メーカーの冷蔵庫開発プロセスなどを手始めに、カイゼン外販部署からの依頼に応じて数社の改善支援を引き受けるまでになりました。


そして、私が退社する2年前にはその外販部署のリーダーになっていました。



その頃色々なカイゼンを経験させていただきましたが、中でも岩手県庁さんと一緒に沿岸地区の水産加工業の皆さんと一緒に活動をさせていただいたことは、良き思い出として一生忘れることはできません。


Want toのちから

私がコーチとなって、脳のからくりを学んでみると、20年前のこの時の私の行動はゴールを設定して、ゴールの臨場感を感じるところまで自然な流れで突き進んでいったのです。

これがWnt toのちからなのです。


そしてコンフォートゾーンがゴール側に移行して、すでに自分はプロとして改善支援を行っていたのです。


そして今があります。2015年から数社の開発・設計の改善支援を依頼され、これまで順調に継続してまいりました。まさにビジョンに描いた通りになっています。


2020年に苫米地式コーチングに出会いました。

それまではコーチングというと会社在籍時代に受けた時の印象しかなく、それほど興味はなかったのですが、苫米地式は「認知科学」という理論に支えられたしっかりした根っこがあありますので、気がついたら認定講座に申し込みをしていました。


2000年から今までに起こったことは、このブログにも説明を入れましたが、コーチング(認知科学)理論で説明できます。


私はこれらの経験とコーチング理論で、皆さんにWant toのゴールを見つけてもらい、その達成に向けて、プロコーチとして仕事をして参ります。ぜひお声掛けください。


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