私たちはい複数のものに同時に注意を向けることができない。

「意識の研究」(スタニスラス・ドゥアンヌ)を学ぶことは、コーチング理論の理解をさらに深めることができます。

「無意識の書き替え」などにおいて、独自の味をつけていきたいと勉強しています。


この一連のブログ投稿は私の学習ノートです。今回は、無意識、意識に続くテーマ

「意識のしるし」を書いていきます。


無意識に関する記事(41件の目次)は、ここです。

意識に関する記事(12件)は、ここです。

 

デカルトは、「私たちはいくつかのものごとに同時に注意を向けることができない」と言いました。


実験の結果では、P1波、N1波という2種類の脳波が活性化しますので、視覚情報が視覚システムの領域を進んでいることはわかります。

しかし、この初期の進行に関しては、情報が意識されても・されなくても、脳波の活動に変化はありませんでした。

P1:100ミリ秒あたりでピークに達する陽性の脳波

N1:およそ170ミリ秒でピークに達する陰性の脳波


活性化の度合いは非常に強く、その強さは、被験者にターゲットワードが見えていようがいまいがまったく変わりません。

ターゲットワードは視覚皮質まで到達していることは明らかです。


その後たった数10ミリ秒が経過しただけで、活性化のパターンは劇的に変化します。

単語の表示から200〜300ミリ秒が経過しますと、無意識の情報では脳の活動は衰退するのに対し、意識された情報では、脳の前面に向け着実に進行していきます。


およそ400ミリ秒が経過する頃には相違は顕著になり、ターゲットワードが意識された場合にのみ、左右の前頭葉、前帯状皮質、頭頂皮質に強い活動が認められるようになります。



500ミリ秒が経過すると、活性化は、一次視覚皮質を含む、脳の後部にある視覚野に戻ってきます。

この逆方向の活性化は、多くの研究者が観察していますが、それが何を意味するのかはよくわかっていません。

情報が意識された場合だけ、十分な電圧を持つ脳波がこの領域に浸透していきます。

それは270ミリ秒付近で始まり、350~500ミリ秒の時点でピークに達します。


この大規模で緩慢な事象は、P3波と呼ばれています。

電圧は数マイクロボルトにません。、単三電池より百万倍小さいものです。


最初のP3波は、被験者の注意をそらせるために表示された先行する文字列によって引き起こされたもので、

この文字列はつねに被験者には意識的に知覚されていました。


二番目のP3波は、ターゲットワードが見えたときに引き起こされました。

これら二つの事象のあいだには一定の交換条件が存在します。最初のP3波が長く大きいと、二番目のP3波は、欠けることがありました。


そしてこのケースは、まさにターゲットワードが見落とされた場合に見られました。


脳は、先行する文字列によって長時間占有されると、次に表示されるターゲットワードに対して、

同時に注意を向けられなくなることがわかりました。


デカルトは、「私たちはいくつかのものごとに同時に注意を向けることができない」と最初に指摘した人物です。


彼は、松果腺が一時には一方の側にしか傾くことができないないという機械的事実が、

意識に限界が存在する要因だと説明しましたが、すでに否定されています。


この脳の局所化説を別にすれば、「同時に注意を向けることができない」としたデカルトは 正しかったということができます。


意識ある脳は、複数の言葉による点火を同時に経験することはできません。

前頭前野と頭頂葉が、最初の刺激を処理しているあいだは、

二番目の言葉の処理に取り掛かることができないのです。


二番目に脳に入ってきた言葉(刺激)は、意識が前のターゲットを処理し終わなければ、

意識にのぼることができないということです。

閲覧数:9回0件のコメント

最新記事

すべて表示