皮質を中枢とした、イメージのコード化の仕組み

「意識の研究」(スタニスラス・ドゥアンヌ)を学ぶことは、コーチング理論の理解をさらに深めることができます。

「無意識の書き替え」などにおいて、独自の味をつけていきたいと勉強しています。


この一連のブログ投稿は私の学習ノートです。今回は、無意識、意識に続くテーマ

「意識のしるし」を書いていきます。


無意識に関する記事(41件の目次)は、ここです。

意識に関する記事(12件)は、ここです。

 

皮質には長い軸索を持ったニューロンが数多くあります。意識に上がった情報を統合して、知覚するためには、脳の前側にある皮質が中枢となり、脳のその他の機能を追った領域と情報を交換しながら、知覚するプロセスを進めていきます。


各領域ではそれぞれで情報の交換もしますが、中枢機能である皮質では統合した情報を、同時に各領域と共有する必要があります。


そのために、ニューロンの軸索にあるスパインを通して各領域と直接繋がって、ホットラインを設けています。


反復再現される結合を備えたニューロンのネットワークでは、情報をやり取りしながら次第に知的合意に至り、知覚された光景の統一化された解釈を形成していきます。


最高度に活性化したニューロンは、互いにサポートし、次第に他の解釈を排除し始めていきます。その結果、イメージの欠けた部分は回復され、雑音が排除されます。



このようなプロセスが何度か繰り返されたあと、ニューロンが描くイメージは、知覚されたイメージの明確に解釈されたバージョンをコード化して固定します。

コード化されたイメージはより安定し、ノイズに強く、貫し、他の途中の状態のイメージとは明確に区別されたものとなります。


レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」を鑑賞するとき、私たちは、身体から分離した手、微笑み、空間を漂う目などの感覚情報を、他のさまざまな情報(名前、意味、ダ・ヴィンチの天才についての知識など)と結びつけ、全体へ統合して理解します。


初期の段階では、個々の情報は腹側視覚皮質上で、個々のニューロン群によって処理されます。


そして皮質の高い次元にある中枢の領域を介して、脳のさまざまな部分に広がっているニューロンが集合して働きます。


これらの領域は、遠隔のさまざまな脳領域とおびただしい数の情報をやり取りしていて、それらのニューロンは、情報の統合をしていくのです。

つまり、先ほどのモナリザのイメージの例で言えば、複数の感覚モジュールが、ただ一つのイメージの解釈へと収斂していくのです。


統合された解釈は、感覚信号を最初に発した諸領域へと一斉に戻され、統合が保たれます。


前頭前皮質などの高次のネットワークに属する領域から低次の感覚野へと情報が一斉に伝達されます。長い軸索を持つニューロンを利用することで、ただ一つの意識状態が生まれます。


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