(今期は、ゴルフの話だけではありませんので、最後まで読んでください🙇)
私は、「ゴルフを止められても、何がなんでもやりたい」くらい、ゴルフが大好きです。
だから、10数年、悶絶を続けても、見事に解消できたのです。
第2次世界大戦の時に、活躍した(色々な見方はありますが、それは今回棚に上げておきます)当時イギリスの首相であったチャーチルが、アメリカや、ヨーロッパ各国を飛び回って根回しするのに疲れてしまいました。
そんな時にお忍びで、セントアンドリュースのオールドコースでゴルフをして、息抜きをしていたという話を、オールドコースの裏手のマンションに住んでいた、アメリカ人に聞いたことがあります。
2008年 オールドコースのクラブハウスから撮影。一般の観光客が入れるところではありません。
クラブハウスのレストランが終了する間際に入って、この裏手のマンションに住んでいるアメリカ人が招待してくれたのですが、彼がレストランに無理を言って、fish&chipsを作ってもらって、ご馳走になりました。
お忍びにもかかわらず、チャーチルが、The Openで有名な18番ホールのグリーンに差し掛かったところ、周辺の住民がどこからともなく集まってきて、スタンディングオベイションで、疲れた首相を労ったというお話です。
戦時という異常な環境下で、国のために力を尽くして、疲労困憊の首相を労う気持ちは、そこに集まった人々のホメオスタシスフィードバックが、引き起こした現象に違いありません。
私は、誰に頼まれたわけでもなく、「悶絶クラブ」(ヘッドが異様に重く、シャフトがヘニャヘニャ)を使って15年目になります。
このクラブの製作者に、「もう普通のクラブに戻したい!」と言ったところ、薄笑いを浮かべて、「もう元へは戻れません!!😎」と言われてことは、繰り返し皆さんにご報告しています。
その後の猛練習の成果で、やっと悶絶の回数が2割以下程度まで減少してきました。
猛練習というより、脳内イメージの変化・・スコトーマが外れたことが、大きな要因です。
私は、22〜23歳の時にゴルフを始め、見様見真似でスイングをマスターしました。
ゴルフ雑誌やNHKのゴルフレッスン番組を、テキストを購入して、プロのレッスンを真剣に勉強しました。
映像で見るゴルフスイングは、やはり自分が過去から記憶しているイメージの上に出来上がります。
脳は、自分がわかっているものしか見えないようにできています。
いくらテキストを読んでも、その文章から自分の知っている部分だけを読み取ってしまう傾向にあります。
テキストには、分解写真まで掲載されていたように、記憶しています。
その頃のプロのスイングは、分解写真で見る限り、ボールに当たる直前まで、シャフトが立っていて、「これが、プロとアマチュアの違いか?!」と感心していたものでした。
「悶絶クラブ」は、またの名を「絶滅危惧種のゴルフクラブ」と言います。
要するに、古き良き時代のヘッド重量、鉄のシャフトにないしなりを特徴としたゴルフクラブなのです。
私が、「これが、プロとアマチュアの違いか?!」と感心していました。
プロのスイングの分解写真を見ると、ボールに当たる直前まで、シャフトが立っていました。
しかし、これはアドレスの前傾姿勢のまま、足の動きでバックスイングをするだけで、シャフトは高いところまで上がっていくのです。
そのままちょいと右肘をたたむだけで、トップスイングの位置になります。
その頃の私のスイングは、上体だけの捻転を使って、腕だけで振るようになっていましたので、インパクトの直前では、上を向くどころか、手首のコック(本当のコックではありません)はすでに解けた状態になっていました。
確かに、「プロとアマチュアの違い」でしたが、もっと本質的な部分で、大きな違いがあったのです。
脳内イメージとは、こういうものです。
ゴルフに限らず、私だけに限らず、人の脳は自分の知っていることだけを見るようにできています。
見ると言っても知っているからちゃんと、見ないのです。こうやって手抜きをします。
無意識は、別の悪戯もします。
ゴルフをしていて、
「今日はいつになく、調子が良いぞ!」
「パーが4つも続いたぞ!」
「コレならハーフ(9ホール)で、3オーバーでいけそうだ!」
こう考えてしまった後に、すぐにOBが出たり、ロストボールになったり、大きなミスをしでかします。結果は、捕らぬ狸の皮算用で、9ホールで、9オーバー😭。
今日はいつになくという言葉は、曲者です、
無意識も、「今日はいつになく」と思っています。
「なんだって、ハーフ3オーバー?」
「そんなこと、こいつにできるわけねえだろう!」
(ちょっと下品な言い回しでした。をお許しください)
さっきのOBは、この無意識のせいです。無意識がホメオスタシスのフィードバックに働きかけて、OBにしたのです。
ホメオスタシスにしてみれば、自分の配下が身体中にネットワークを張り巡らせています。
自律神経・内分泌・免疫という「3大システム」があります。このシステムをちょっと動かすだけで、自分の恒常性を保つことは訳ないことです。
ホメオスタシスにとって、+9が恒常的な状態で、+3が異常なのです。
ホメオスタシスの名誉にかけて、フォローしておきます。
外からストレスが加わり、ホメオスタシスが乱されそうになったとき、3大システムが守ってくれるのが、本来のホメオスタシスの役割です。
人間個人ではなく、組織としても無意識は良くも悪くも働きます。
会社のトップは、本来従業員の共感できるビジョンを掲げ、全員をゴールに向けて引っ張っていく存在です。
ある程度の規模の会社では、トップは新入社員として、会社に入社し、現在のトップの地位まで上り詰めた方が多いのです。
このような方は、すでに「成功している」「ゴールを達成してしまっている」と思っています。
このトップ個人のイマジネーションの限界が、組織の限界を作ってしまいます。
つまり、自分は「ゴールを達成してしまっている」から、会社のビジョンは作ったけど、もう良いな、楽をしようと、この方の無意識が本音で思っています。
コーチングをするなら、まずは組織のトップからする必要があるということです。
トップに、「あなたのイマジネーションの限界が組織の限界を作っている」ことを理解してもらうことを最優先にすべきなのです。
「自分は社長になったけど、本当の成功は別のところにある」
「まだまだ、成功していない」
「私なら次の成功も手に入れられる」と思ってもらえるようになることが重要です。
経営者たちは、(顕在している)意識としては、良かれと思ってやっていることなのですが、
無意識のうちに、従業員たちのイマジネーションの限界を作り、イノベーションの芽を摘んでいるとしたら、とてももったいないことです。
日本のメーカーは技術力はあるのに、
発想力にふたをされてしまっているため、開発力につながっていきません。
個人のやるべきことが、企業全体が目指すゴールと合致したとき、
人間は異常なほどのクリエイティビティを発揮します。
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