昏睡状態→脳死、昏睡状態→植物状態

「意識の研究」(スタニスラス・ドゥアンヌ)を学ぶことは、コーチング理論の理解をさらに深めることができます。

「無意識の書き替え」などにおいて、独自の味をつけていきたいと勉強しています。


この一連のブログ投稿は私の学習ノートです。今回は、無意識、意識に続くテーマ

「意識のしるし」を書いていきます。


無意識に関する記事(41件の目次)は、ここです。

意識に関する記事(12件)は、ここです。

 

神経学的意識の障害は、下図のように整理できます。



ほとんどの患者は「昏睡状態」(「深い眠り」を意味する古代ギリシア語の「Kaua」に由来する)から始まります。昏睡状態は、たいてい脳に損傷を受けたあと数分から数時間以内に起こります。


原因はさまざまで、頭部外傷(典型例としては自動車事故)、卒中(脳の血管の破裂または閉塞)、酸素欠乏症(心停止、一酸化炭素中毒、水難事故などによって脳への酸素の供給が失われること)、中毒(過度の飲酒によっても起こり得る)などが考えられます。


患者は、目を閉じ無反応のまま横たわり、いくら刺激を与えても目覚めず、自己や環境に対する気づきをいっさい示さない状態です。

なお、一時的な失神、脳震盪、意識もうろう状態とは区別されます。


脳死患者をポジトロン断層法(PET)や、超音波ドプラー法などによって測定すると、皮質の代謝や、脳への血液の灌流が途絶えていることがわかります。


脳死は、低体温症や、薬物や毒物による影響がなければ、6時間から一日で確定的な診断ができます。


皮質や視床のニューロンはすぐに変質して消失し、その人を定義する全生涯の記憶は永久に失われています。


したがって脳死は不可逆です。どのような技術をもってしても、分解した細胞や分子を再生させることはできません。


バチカンを含め、ほとんどの国では、脳死によって死を同定しています。

昏睡状態と脳死を区別するのは、昏睡状態においては、身体に何らかの同調した反応が継続して見られることです。高次の反射反応の多くも失われてはいません。


たとえば昏睡状態にある患者のほとんどは、のどを刺激されるとむせます。また強い光をあてられると瞳孔は収縮します。

これらの反応は、脳の深く脳幹に存在する無意識の神経回路の一部が依然として機能していることを示しています。


昏睡状態にある患者の脳波は、緩慢なペースで変動し続けます。

睡眠時や麻酔下で見られるものと同種の低周波の脳波が見られるのです。


皮質や視床の細胞の多くは、依然として生きており活動状態にあるのですが、ネットワークは不適切な状態に置かれています。

しかし、細胞は依然として活動状態にあるので、通常のリズムがいつの日か戻ってくる可能性はあります。


このように、昏睡状態にある患者の脳は、明らかに活動している。彼らの皮質は、変動する脳波を生むのですが、「深い眠り」から脱して意識を喚起する能力を欠居ています。

昏睡状態は通常、長くは続きません。感染などの合併症を避けられれば、大多数の患者は、数日、あるいは数週間のうちに徐々に回復します。


その際に認められる最初の徴候は、たいがい睡眠・覚醒サイクルの回復です。その後、昏睡状態の患者のほとんどは、意識、コミュニケーション能力、意図的な行動を起こす能力を取り戻します。


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