top of page

意識・無意識の研究において、主観の立場?

更新日:2022年5月29日

(認知科学)コーチングでは、無意識を書き換えることがゴール達成の有力な手段です。

私は「意識の研究」を勉強することによって、無意識の書き換えの方法などのコーチング理論に加えて、私なりのやり方を考えていきたいと思っています。


この一連のブログ記事は、私の勉強ノートです。

 

前回までサブリミナルイメージ、変化盲とマスキングなどの実験について見てきました。


スタニスラス・ドゥアンヌは、37の単語のリストを、見えないようマスキングして20回繰り返し表示させる実験を行いました。


実験が終わってから、これらの単語と表示しなかった単語を区別するよう被験者に訪ねると、判別できませんでした。

この結果は、マスクされた単語が記憶されなかったことを示します。


この時、「被験者に訪ねる」という行為について、研究者の間で賛否両論がある様です。


しかし、ドゥアンヌの立場は、コンシャスアクセス=意識状態の活動を重視していますので、その視点で考えますと、被験者の主観を聞いておくことは正しいと考えています。


*コンシャスアクセス:周囲にあるたくさんの無意識情報を意識に上げるメカニズム


マスキングは主観的な現象でありますが、大勢の被験者の見解は一致しています。


表示期間がおよそ30ミリ秒を下回ると、全被験者が単語を見なかったと報告します。

マスキングされた単語が見える最低表示時間が、人によって多少異なるだけです。


ただし、被験者の内省を情報として採用するには慎重な観察が必要です。

(内省:自分自身と向き合い、自分の考えや言動を振り返り、気付くこと)



例えば、外科手術を受けた患者は、麻酔をかけられているあいだに

体外離脱を体験したと報告することがあります。

「天井付近を漂い、そこから、横たわっている自分の身体を見ていた」と言います。


この証言はまじめに受け取るべきなのでしょうか?

体外離脱して空中を漂うなどという現象が「ほんとうに」起こるのでしょうか?


これに対する正しい分析は、この主観的経験がどのような脳の機能不全から生じるのかを明らかにすることです。


神経科の手術を受けた多くの患者を調査した結果、右側側頭頭頂接合部の皮質領域が、損傷を受けたり、電気的に攪乱されたりしていると、体外離脱の感覚が繰り返し引き起こされることを発見しました。


この領域は、視覚、体性/運動感覚(触覚、筋運動、活動シグナルの脳によるマッピング)、平衡感覚(内耳に位置し、頭部の動きを監視する慣性に関わる生物学的基盤) システムからの複数のシグナルが集まる高度な区域に位置しています。


脳は、これらのさまざまな入力情報を組み合わせることで、環境に対する自分の体の位置を見極めています。


しかし脳の損傷のためにもろもろのシグナルが噛み合わなくなったり不明瞭になったりすると、このプロセスに狂いが生じるのです。


体外離脱体験は「ほんとうに」起こります。


それは身体的出来事ではありますが、患者の脳内だけで生じる主観的な体験なのです。


体外離脱の感覚は、激しく揺れ動くボートに乗っているときなど、視覚と平衡感覚に不一致をきたしたときに、誰もが経験するめまいの強い状態と考えられます。


 

これまでのブログ記事では、無意識の領域に溜められたデータを、意識的にが引っ張り出すことで、意識の俎上に上がることがいろいろな実験の成果で明確になってきたことを整理してきました。


これからの記事は、無意識に焦点を当て、下記の疑問を明らかにしていきます。

  • 見えないイメージには何が起こっているのか?

  • それは脳内で処理されているのだろうか?

  • どれくらい長く滞留し、皮質のどの領域まで達しているのか?

  • 刺激が無意識に留められる状態によって変化するのだろうか?

閲覧数:25回0件のコメント

Comments


bottom of page