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執筆者の写真Hatsuo Yamada

意識は知らず、無意識は損がわかっている場合、手は緊張で汗ばんできます

更新日:2022年5月29日

私は「意識の研究」を勉強することによって、無意識の書き換えの方法などのコーチング理論に加えて、私なりのやり方を考えていきたいと思っています。


この一連のブログ記事は、私の勉強ノートです。

 

前回のアダマールの理論は、自分の経験から考えても私は正しいと思うのですが、

これを検証しなければ科学とは言えません。

  • 発見の高揚によってあとから美化されたストーリーではないのか?

  • 複雑な問題を無意識のうちに解くことができるのか?


アイオワ大学のアントワン・ベチャラは、確率や数的な予想に関する数学的直観を調査するためのギャンブリング課題を開発しました。


被験者に四つの山札と2000ドル (模造の紙幣心理学者はそれほど金持ちではない)が与えられます。

カードをめくると、被験者に有利か、不利なメッセージが書いてあります。

(「100ドル獲得」「100ドル支払い」など)


被験者は、最終的な利益を最大化を目指して、カードを引く山札を選択します。

被験者には知らされていませんが、

四つの山札のうちの二つは、最初のうちは大きな利益が得られますが、支払いが増え始め、最終的には多大な損失が出るよう仕組まれています。

それ以外の二つの山札は、適度の利益と支払いが交互しますが、わずかずつ着実に利益を積み上げられます。


被験者は、最初のうちは四つの山札から無作為にカードを引いていきます。

しかし、次第に意識的な勘を働かせ始め、最終的にはどの山が優良か不良かを報告できるようになります。


ここでベチャラは、「勘に先立つ」期間に注目しました。

数学者の孵化段階に相当するこの期間には、被験者はすでに四つの山札に関して多くの証拠を手にしていますが、依然として無作為にすべての山からカードを引き、どの山から引くべきかに関して何の手がかりも持っていないと主張します。


しかし、不良な山札から引く直前には被験者の手は汗ばみ、皮膚の電流が増大するのです。


被験者にはまったく感じられない弱い電流を二つの電極のあいだに通すのですが、発汗量が多いほど、電流はよく通ります。被験者の脳がすでにリスクの高い山札を検知し、ある種の虫のしらせを識閾下で生んでいることを示しています。


この警報は、前頭前皮質腹内側部(vmPFC)の作用によって生じると考えられます。

このvmPFCは無意識の価値評価に特化した脳の領域です。


脳画像でも、この領域に明らかな活性化を示します。

この領域に損傷を受けた人は、カードを引いて悪い結果を知った後で、発汗が増えます。


ベチャラの研究では、これらの領域の変化が、無意識で機能することがわかっています。


自分では無作為に決めていると思ってはいても、実のところ私たちの行動は、

無意識の勘に導かれているケースもあるのです。

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