「意識の研究」を学ぶことで、自分なりの無意識の書き替えなどのコーチング理論について考えたいと思います。
この一連のブログ投稿は私の学習ノートです。
今回のテーマは、「意識は思考を持続することができるが、無意識は思考を持続できない」ということですが、直感的には、認知科学で行っている「ブリーフシステム」との関係を確認する必要があります。・・これはしばらく私の宿題となります。
ウサギでも人間でも、目に空気を吹きつけられると、まぶたがすぐに閉じます。
空気を吹きつける直前に、短い警告音を発すると、パブロフの条件づけのように条件反射が起こります。
まぶたを閉じる反射反応は非常に素早い。しかしそれは意識的なのか、それとも無意識的なのか? 驚くべきことに、それは時間的なずれが存在するか否かに依存する。
「遅延条件づけ」・・・条件付けされる。
警告音が空気が射出されるまで鳴り続ける。
音と空気の刺激が、短時間脳内で重なり合います。
「痕跡条件づけ」・・・条件付けされない。
警告音を短くし、警告音と空気のあいだに時間差がある。
脳画像で確認すると、「遅延条件づけ」では、被験者は前頭前皮質と海馬が活性化します。
意識が進化の過程で時間をかけて学習するという役割を、果たしてきたことを示唆しています。
前頭前皮質や、それと相互結合する海馬などの組織によって形成されるシステムは、時間的なずれを橋渡しするのに重要な役割を果たしています。
意識の働きによって、過去の経験の一部が、現在の感覚データに結びつけられ、さらには未来に投影されるということができます。
記憶痕跡条件づけのテストは、乳児からサル、ウサギ、マウスに至るまでを実験対象とすることができる点で、優れた実験であるということができます。
マウスの場合も、人間の前頭前皮質に対応する前部の脳領域が活性化します。
識閾下の活動の持続時間を測定しますと、無意識の思考を時間的に引き延ばすことは不可能であるということが分かっています。
識闘下の思考はごく短い期間しか続きません。
可視のイメージは効果が長期間維持されますが、不可視のイメージは短期間しか思考に影響を及ぼしません。
およそ一秒が経過すると、無意識の活性化は、一般に検出不可能なレベルまで落ちてしまいます。
数々の実験によって、識闘下の刺激は急激に衰えることが示されています。
「意識は思考を持続することができるが、無意識は思考を持続できない。」
今後私はこのテーマをブリーフシステム、内部表現の書き替えとの関係を忘れずに見ていきます。
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