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執筆者の写真Hatsuo Yamada

思い込みを消しても消しても・・まだ・・「あなたのカイゼン活動のポイントはそこじゃないよ」

更新日:2022年5月29日


生産計画グループが、日常業務に時間がかかって困っていました。

何が問題か? 工数のデータを収集して分析してみると、

営業への生産情報(製品のスペックなど)が遅く、

間違いも多いという結果でした。


私は、生産計画作成業務について、彼らがどう考えているかを

議論することを勧めました。


実態は営業からの情報をもらい、それをそのまま製造に伝えるだけ

  • 関係者でじっくり議論

  • 我々の役割はなんだろう?

  • 現状我々は右から左に情報を流しているだけ、営業に催促する時間がムダ!

  • 営業が直接製造とやれば良い

初めは、このような意見が出たそうです。でも・・


『生産計画の役割をじっくり考えてみて』と言われたことを思い出しました。


ちょっと待って、我々がやっている業務には何か意味があるはず

  • 製造が混乱せずにものづくりをできる環境を作ることじゃない?

  • 営業の情報が遅いから、催促だけが仕事だった

  • 我々が催促して情報を引き出しているんだから、製造の役には立っているんじゃない?

  • いや、製造はギリギリになって流れてくる情報にうんざりしている


さっきなんて言った? それが答えじゃないかな?

製造が混乱せずにものづくりのできる環境を作ること

👇

それじゃあ、「我々は役割を果たしていなかった」ことになる

👇

コーチング的には、スコトーマが外れた瞬間


こうやって営業を活動に巻き込んで、

「月度生産計画の作成ー管理業務の改善」活動が始まりました。


3ヶ月が経過、成果報告会資料の検討です。


ドラフトのストーリー

「営業からの情報のタイミングについて営業と調整して、

 30hの効率化を達成しました!」





これを聞いた私???

スコトーマが外れたと思っていたが、元に戻ってしまった。


活動をもう一度振り返ることを薦めました。

もう一度やってきた活動を振り返ってもらいました。


やはり一度外れたスコトーマは外れやすくなっています。


「一番大事なことを記載していませんでした。すぐ直したいと思います。」

発表資料に時間をかけるのはムダと言いますが、一概にそうとは言えません。


これで一件落着。成果報告会では、トップから良い評価がもらえることでしょう。


この活動を通し、営業ともウインウインの関係が築け、

部門のコレクティブエフィカシーが向上しました。

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