私は「意識の研究」を勉強することによって、無意識の書き換えの方法などのコーチング理論に加えて、私なりのやり方を考えていきたいと思っています。
この一連のブログ記事は、私の勉強ノートです。
動物は、自らの生存のために、遭遇するあらゆる事象に対して、有利か不利かの価値を迅速に割り当てる手段を備えている必要があります。
留まるべきか、それとも立ち去るべきか?
近づくべきか、退散すべきか?
これは貴重なエサなのか、それとも罠か?
”コインがもらえる”というインセンティブにどう反応するものなのか、
二つの実験があります。
実験1
ハンドルを握って決められた以上の圧力を加えれば、コインがもらえるという実験。
各トライアルの冒頭に、コインの画像が出て、いくらもらえるかが示されます。
その画像は見えないほど素早くフラッシュされることもありました。
被験者本人は、コインの画像には気づかなかったと言っても、ペニーが表示されたときよりポンドが表示されたときのほうが、手を強く握りました。
コインがもらえると期待することで、手は汗ばみ、脳の報酬回路が活性化しました。
本人は、トライアルごとに自分の行動が変化することに気がつきませんでした。
無意識のイメージは動機、情動、報酬に関わる神経回路を活性化させました。
実験2
マスキングされた画像によって示される価値は前もって知らせず、各トライアルの終了時に、コインを得たのか失ったのかを知らされました。
彼らは「シグナル」を見て、ボタンを押すべきかどうかを自分で推測しなければなりませんでした。
マスキングされた画像の意味は下記の3通り。
一つ目の図形は押す反応を誘導
二つ目は押さない反応を誘導
三つ目はニュートラル
このゲームを数分間プレイすると、被験者の成績は向上しました。彼らは、シグナル内の隠された図形を見ることができなかったのですが、より多くコインを稼ぐようになりました。
彼らの無意識には、価値割り当てシステムが始動し、
そのシステムが「押せ」や「押すな」を表す図形に対応する反応を誘導したのです。
脳画像は、腹側線条体と呼ばれる大脳基底核の一領域によって、それぞれの図形に対応する価値が結び付けられることを示していました。
私たちの脳には、周囲の世界をつねにモニターし、注意を導き、思考を形成するための
価値を評価する無意識の装置が備わっていることがわかります。
これらの識閾下の作用のおかげで、私たちに降り注ぐ無秩序な刺激は、目下の目標との適合性に従って慎重に分類され、もっともふさわしい事象のみが私たちの注意を惹き、意識にのぼります。
識闘下では無意識の脳が絶えず潜在的な機会を評価しており、
注意の大部分は識闘下で機能しています。
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