ホメオスタシスという言葉は知らなくても、下記のような説明なら誰でも「あ、あのことか」と思い当たることがたくさんあると思います。
米国の生理学者キャノンが二〇世紀前半に提唱したホメオスタシス(環境が変わっても体温や血圧などの生理的状態を自動調節するはたらき)などがある。『心と脳-認知科学入門 (岩波新書)』(安西 祐一郎 著)
さらに、ホメオスタシスは人間の心にも繋がっているというのです。
「寒くなると鳥肌が立つ」「暑くなると汗をかく」といったような生体の環境フィードバック関係のことですが、ホメオスタシスは物理空間だけでなく人間の心(内部表現)と直接リンクしています。ですから、映画で怖いシーンを見ると鳥肌が立ったり、催眠などの暗示によって人に汗をかかせることが可能なわけです。『夢が勝手にかなう「気功」洗脳術: 脳科学から見た「気功」の正体』(苫米地英人 著)より
ホメオスタシスは、生体を生きながらえさせるために、外界とフィードバックして常に自分の情報を更新します。『すごいリーダーは「脳」がちがう』(苫米地英人 著)より
ホメオスタシスについての整理
ホメオスタシスは、私たちを取り巻く環境の変化に対して、私たちをを恒常的に維持している
環境を「宇宙」という言葉に変えると、私たちは宇宙の恒常性維持機能の中にすっぽり入っている事になる
ホメオスタシスは、外界とフィードバックして常に自分の情報を更新する
外界の気温が上がれば体温を下げる
暑い日に、部屋に南極の氷山の写真を貼っておくと、見ているだけで涼しくなる
ホメオスタシスは物理空間だけでなく人間の心(内部表現)と直接リンクして、内部表現をも維持している
ホメオスタシスは、私たちのコンフォートゾーン(自分にとってちょうど良い状態)も維持している
ホメオスタシスは、外界とフィードバック(同調)する機能があるということは、外からの情報を取り入れて内部表現を変える
ホメオスタシスの同調を無意識レベルで活用できれば、いつでもどこでも相手を自分の臨場感空間に引き込むことができるようになる
プラーナ(プラーナとは、サンスクリット語で「気」の意)
洗脳などによって内部表現が書き換えられると、その通りに行動してしまう
催眠などもホメオスタシスを利用している
コーチングには、どうすればあなたの脳に劇的な変化が起こるのか、このような人間の脳の機能に関する理論を踏まえた上で、多くの経験・実例の蓄積があります。
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