カメさんチーム、追い上げています!

4月に入りました。3月は、私が支援しているカイゼン活動の節目になります。

もちろん組織によって温度差はありますが、支援者の私にとって感動的な成果を上げている組織があります。

技術者として、「良い製品を創りたい」と言う思いは、エンジニアなら当然皆さん持っておられます。

気概と言う言葉は普段はあまり使いませんが、「エンジニアの気概」は、心の中に燃え続けているようです。


今回のチームには、頼りないと言う印象が先行します。

いわば、カメさんチームです。(関係者のみなさんには失礼をお詫びします)



この部署全体が、今まであまり無理をしなくても、ある意味うまくいっていたようです。


ですから、命を左右するようなと言ったら少し大袈裟かも知れませんが、もっとも重要な部品の納期が、部品メーカーの言うがままになっていました。


初めてのカイゼン活動で、直近の開発時点で起きたことを洗いざらい見えるかしてみました。


最初は、自分達が感じていた「部品の納期が守られない」と言う不満が表に出てきました。でも、これでは真の問題が分かりません。


そこで、できるだけ詳細に、先の開発で起きた記録を参照して、時系列に出来事を並べてもらいました。


こちら側と相手(部品メーカー)を線で仕切って書いてもらうと、備品の遅延の原因が、こちら側にもあったのではないかと言うことがわかってきました。


今まで関係者は自分達のことしか見えていませんでしたが、相手が困っていることも想像できるようになってきたのです。


この後、メーカーさんと腹を割って話をすることができて、お互いの改善点が見つかりました。


ーこれがカイゼン活動の第一弾でした。


この組織では、新製品を開発する予定がありました。

新製品には、基盤を載せ替えることで、大きなコスト低減ができると考えていました。ですから、当初は筐体関係を変更する予定はなかったのです。


その時点で開発に許されると思っていた期間はかなり長いものでしたので、設計だけが基盤の選定をゆっくりと検討するつもりでした。


私は、彼らにはかなり大きな秘めた能力があると感じていました。


そこで、今回の開発を基盤の変更だけでなく、筐体も含めたフルモデルチェンジにすることをご提案させていただきました。


早速原価企画を中心とした製品開発が始まりました。

開発「原価」=「売価」ー「利益」の公式で目標を決めて、スタートしました。

製造や検査の人たちも活動に加わってもらいました。


製造の人には、「日頃やりにくいと感じていることをはじめ、原価低減アイデアを募りました。」


すると、これぞ水を得た魚というが如く、たくさんのアイデアが湧き出してきました。


設計部署では、それらのアイデアをできる限り図面に落とし込んでいきました。


検査でも今までは不安があってやめられなかったことまでを、大胆に無くしていく提案がたくさん出てきました。



ここまでくれば、ひとり一人の活動が相乗効果を上げていきます。


気がついてみると、高すぎると感じていた目標がもう手が届くまでになっています。




世界の政治環境変化などを理由に、半導体をはじめとした部品の生産に大きな変化が出てきています。

この製品もその例に漏れてはいません。


終盤になって振り返ってみますと、30ヶ月の開発リードタイムを3ヶ月縮めようという目標で取り組んできたことに対し、遅れを吸収することができました。


また、低減を期待していた基盤が逆に高騰の対象になってしまいました。それでも、1台あたりも原価企画目標を設定していたため、「この金額を死守すれば目標利益は達成できる」という意識が働き、安価なスタンダード部品に置き換えるという地道なアイデアがタイムリーに提案されました。


ここでも目標に対する共通認識が出来上がっていますので、「力を合わせて目標を達成しよう」という気持ちが揃ってきました。

コレクティブエフィカシーが生まれたのです。

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