問題解決は仕事そのものです。
トヨタでは、「トヨタの問題解決」という教育があります。
入社2〜3年
係長昇格前
課長昇格前
この3回受講することになっています。
それそれ、自分の職場の上司と相談して、受講中に解決するテーマを選定します。
座学で問題解決のプロセスについて勉強しながら、上司の指導を得て問題を解決します。
最後に成果発表会で受講終了という内容です。
この内容でもお分かりのように、職場の上司がしっかりフォローする
というルールになっていることが特徴です。これが前提です。
「上司の言うことがコロコロ変わる。」
「部下が何を考えているのか分からない」
と言う人たちがいます。
コミュニケーションが成立していない。
自分のコンフォートゾーンに縛られている。
困った人たちです。
日常の業務はどうでしょうか?
期初などに、上司から取り組むべき課題を付与されます。
そして、それを達成するために、上司や周囲の先輩、同僚の助けを借りながら、
仕事をやり切るわけです。
ここでも信頼関係がないとうまく回りません。
こうみると、仕事が問題解決そのものであることがお分かりになると思います。
手法だけではなく、的確な上司のサポートが大事なのです。
問題解決手法の中の「真因追求」は、”なぜなぜ(5なぜ)”です。
「トヨタの問題解決」研修を全員が受講していますから、
日常的に全員が、”なぜなぜ”のような会話をしている変な会社でもあります。
良い言い方をすれば、「トヨタの問題解決」”なぜなぜ”が風土となっているといえます。
もう一つ重要なのは、問題解決の2本柱が、「人」と「プロセス」であります。
仕事そのもの、「人」と「プロセス」が2本柱です。
人材育成とプロセス重視のコンセプトが、仕事のやり方の基本であり、
それを身につける仕組みが、「トヨタの問題解決」ということになります。
現役時代には、徹底的に叩き込まれます。
叩き込まれて良かったと、心から思います。
カイゼンは、物理空間から情報空間へ!
人とプロセスの2本柱という基本は変わりません。
どんなことでもカイゼンできます。
あなたのミライもカイゼンできます。頭の中をカイゼンしちゃうのです。
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