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執筆者の写真Hatsuo Yamada

エフィカシーを上げましょう

タイス式・苫米地式コーチングで、ゴール達成のために重要なエフィカシーという概念を説明します。


製品開発などで、チームで活動されている方は、まずエフィカシーという概念を理解して、チームメンバーと現状の外側のゴールを共有します。


「俺たちは、今までもそんな大きな成果を上げたことがなかったから、今度も同じだ。」

なんて言葉は、禁句ですよ。


現状の外側に高いゴールを設定したら、そのゴールを達成するためには、現状のコンフォートゾーンをゴールの世界にふさわしいコンフォートゾーンに上げる(移動する)ことが、ゴール達成に一歩近づきます。


コンフォートゾーンは、今みなさんがいる安住の地です。コンフォートという言葉に騙されてしまうと、茹でガエル状態です。


ゴールが目指すべきパラダイスです。


今のコンフォートゾーンから、出たくないという自分に気がついたら、ゴールを達成している未来のことを、想像しましょう。


未来の記憶を作るのです。


コンフォートゾーンを上げるために必要なのは、高いエフィカシーと既にゴールにいるという強い臨場感です。


エフィカシーとは、自負心を意味します。


正確には、「自分の能力に対する自己評価」という意味で、何か物事に取り組んで努力する以前の、「自分にはそれができる」という自分自身に対する自信のことです。


誤解のないようにいっておきますが、高いエフィカシーは「はったり」とは違います。

はったりは、自分が思っている以上の評価を持つこと。


自分が設定したエフィカシーよりも高いために、コンフォートゾーンからも外れてしまっています。


エフィカシーと混同されやすいのが、セルフ・エスティームという言葉です。


セルフ・エスティームとは、自尊心のことです。つまり、自分のポジションに対する自己評価のことです。


未来のゴールを設定して、その未来に対していまの自分がどうあるべきかを条件づけることで、自己イメージを高く保つことができるのです。


エフィカシーを高く保てるかどうかが、ゴール達成の可否を左右します。


ゴール設定をするときには、あまり勝ち負けという結果にこだわりすぎると抽象度が低くなりますので、エフィカシー(自己評価)を下げることになってしまいます。これも要注意です。


抽象度が低いということは、視点が低いと同じことですので、「勝者には価値があり、敗者には価値がない」というまちがった価値観を、自分やまわりの人に植えつけてしまうこともあります。


スポーツの試合などの本番前に気持ちが高ぶる音楽を聴くことは、言うなれば「アドレナリンのウォーミングアップ」のようなものです。


ゲーム前に軽い興奮状態をつくりだし、ある程度アドレナリンが出やすい環境にしておくことで、いざゲームが始まり、走り出す、ボールを打つ、まさにその瞬間に一気にアドレナリンが放出されます。


加えて、リズムがある音楽はセロトニンの分泌も促します。これによってエフィカシーをさらに上げやすくなります。


多くの人は、過去の失敗や他人(主に親や教師)の言葉にとらわれ、いまの自分を過小評価して、エフィカシーを上げることができないでいます。


この他人の言葉の呪縛を解き、エフィカシーを高めるために必要なものが、アファメーションです。


「私は、たいした人間だ」「私にはできる」という内容のアファメーションを行うことによって、毎日、エフィカシーを高めていくようにするのです。


エフィカシーをあげるためには、アファメーションが有効です。


アファメーションについてのルールのようなものがありますので、参考に掲載しておきます。


  1. 個人的なものであること  アファメーションは、一人称で書きます。つまり、アファメーションの主語は、個人の場合は「私」、チームや組織の場合は「私たち」「われわれ」です。 内容は、あなたが本心からそう願ったり、考えたりする、個人的なものにします。 社会的な通念にとらわれたり、他人の評価を意識したりして内容を決めてはいけません。あくまで自分の価値観で内容をつくりましょう。

  2. 肯定的な表現のみを使い、肯定する対象のみを盛り込む  アファメーションの中には、「こうなりたくない」「欲しくない」という表現を使ってはいけません。また、なりたくなかったり、欲しくなかったりする対象も、いっさい盛り込みません。  理由は、否定的な言葉や否定する対象を口にしたとたんに、その人のエフィカシーが格段に下がってしまうからです。

  3. 「達成している」という内容にする  アファメーションは、現在のあなたがすでに人生のゴールを達成している、という考えのもとにつくっていきます。

  4. 現在進行形で書く  同じ理由から、アファメーションの文言はすべて、「いままさに○○している」「いま起こっている」などのように現在進行形で記していきます。

  5. 決して比較をしない  他人と比較して「こうだ」という内容にしてはいけません。他人との比較によって成り立つゴールの世界は、本当のゴールではありません。比較優位で成り立つものや相対化されたものではなく、あなたの本心から生まれた絶対的なゴールの内容を記しましょう。

  6. 動」を表す言葉を使う  アファメーションでは、ゴールの世界における自分自身の行動やふるまい方を表すような言葉づかいの工夫をしてください。たとえば、「私は、どんなに社会的地位の高い人に対しても、にこやかに親しみのある笑顔を向け、落ち着いた身ぶり手ぶりを交えて交渉することができる」といった感じです。

  7. 情動を表す言葉を使う  ゴールを達成したときに、あなたがいかに感動するか。その感動をあなたに正確にイメージさせる言葉を使って、ゴールの世界のあなたの姿をアファメーションの中に表していきます。

  8. 記述の精度を高める  アファメーションは、一度つくれば終わりというものではありません。毎日、自分にそれを語りかけながら、気づいたことがあればその都度、修正を加え、精度を高めていきます。

  9. バランスをとる  人生のゴールは、仕事に限定されるものではありません。キャリア、家庭、姻戚関係、ライフワーク、財産、住環境、地域活動、精神性、健康、余暇など、生きがいを見つけられるあらゆる分野にゴールを見出すことができます。

  10. リアルなものにする  アファメーションの文章は、その文言からゴールを達成した自分自身の姿が浮きだしてくるくらい、リアルな記述にしていきます。

  11. 秘密にする  アファメーションは、タイス式や苫米地式の正式のコーチである場合を除いて、誰にも内容を明かしたり、見せたりしてはいけません。


私は、タイス式も苫米地式も、

認定をいただいていますので、万事心得ています。


なぜ、誰にも内容を明かしたり、見せたりしてはいけないのか?


それは、どこにドリームキラーが潜んでいるかわからないからです。


子供の場合、親と学校の先生は要注意と教えています。


大人の場合、例えば、あなたがダイエットを始めたと誰かに伝えたとします。


それを聞いた人が、「やめといたほうが良いよ!体に悪いよ!」

これって、相手は、親切から言ってくれているかもしれませんが、あなたのゴールを邪魔しているだけなのです。


エフィカシーは、個人の能力の自己評価だけでなく、集団や組織の能力の評価に対しても、コレクティブエフィカシーという概念があります。


個人の場合と基本的には同じと考えられます。


しかし、集団の場合、集団の属する個々の人が、お互いにエフィカシーを高めあうという現象が起こります。


エフィカシーの高い集団の中にいると、いつも間にか自分のエフィカシーも上がっているということが起こります。


コレクティブ・エフィカシーを生み出すのは、〝ゴールの共有〟と〝結果としてのラポール(心理的連帯感)〟です。


リーダーと集団がゴールを共有すると、高いコンフォート・ゾーンも共有され、ラポールが生まれます。


まずはリーダーが〝レベルの高いゴールを設定〟し、〝チームのみんながそれを達成できると思う〟ことが重要なのです。


コレクティブ・エフィカシーが高まると、仲間の連帯感は自動的に生まれます。


人は、コンフォート・ゾーンで臨場感状態を共有すると、仲間意識が芽生え、仲良くなるようにできているのです。


製品開発活動は、まさにこのこれクティブエフィカシーが高まるかどうかにかかっています。


「俺たちなら、大丈夫!必ずやり遂げる。」

「必ずイノベーションをやり遂げてみせる。」

「最高・無敵のメンバーが集まっている!」

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