QCをやっている会社でしたら、誰でも知っている「層別」。
「たかが層別、されど層別」
非常に簡単なツールではありますが、意外とできない・使っていないのではないでしょうか?
ある会社で不具合が半年で500件もありました。
半年も放っておくこと自体問題なのです。
不具合が出たら、その場で要因を追求することが基本です。ぜひ習慣にしてください。
私が入社した当日、先輩から「なぜだ?」、上司からも「なぜだ?」
それから毎日、毎日「なぜだ?」が会話の中心になっていました。
もちろん私も、「なぜだ?」が習慣になってしまいました。
要因分析のお話は別途じっくりやりたいと思っています。
上の絵で、左側の灰色の図形の塊りをどう理解したら良いか、そもそも塊りになっていることが問題で、これをどうブレークダウンしていったら良いか悩んでしまいます。
そこで、矢印の右のように、同じものを集めて並べてみる。
そうすると、○が6つ、△が5つ、□が同じく5つというふうに、目で見ただけでよくわかるようになります。一目瞭然ですね。
先ほどの不具合500件も層別してみました。
まずは、自責・他責に分けてみたところ、自責100件、他責400件でした。
そこでこの職場の人たちは、「まず自責100件を1週間で分析しよう」と
改善の優先順位を決めることができ、精力的に問題をつぶしにかかりました。
自責100件についても、まず類似の現象別に層別してみたところ、ほとんどの仕事のやり方が担当者任せだということに気づき、標準化を進めました。
3ヶ月もすると、自責の不具合は減少し始めましたので、関係部署の協力を取り付けて
残りの400件のカイゼンに取り掛かりました。
皆さんも、層別というカイゼンツールを活かして、改善につなげてみてください。
「たかが層別、されど層別」
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